夢と現実のはざまで――就職、挫折、そしてワーキングホリデーへ
私が就職活動をしていた時代、「女性は短大卒のほうが就職に有利」 という風潮がありました。
バブルが終わりを迎えた最後の年。世の中の景気は徐々に冷え込み始めていましたが、それでも「新卒カード」はまだ強く、周りの友人たちは次々と内定を獲得していました。
そんな中、私はCA(キャビンアテンダント) になりたくて、ダブルスクールに通いながら夢を追いかけていました。
でも、現実は厳しく、結果は全落ち。
憧れていた仕事に就くことができなかったことで、焦りと落胆でいっぱいでした。
それでも「とにかく就職しなければ」という思いから、なんとか大手企業の営業アシスタント として働くことになりました。
新卒時代の楽しかった日々と、社会人になってからの人間関係
新卒で入社した会社では、クライアント対応や請求書の発行などの事務仕事 を担当しました。
今振り返ると、当時の仕事は決して刺激的なものではなかったかもしれません。
でも、新卒の同期がいたおかげで、毎日がとても楽しかった。
同じ時期に入社し、同じように社会人としての一歩を踏み出した仲間たち。
飲み会をしたり、愚痴をこぼし合ったりしながら、仕事の大変さを共有できる存在がいるのは、とても心強かったです。
学生時代の友達とは徐々に疎遠になっていきましたが、社会人になってからできた友人は今でも付き合いがあります。
仕事を通じて知り合った人たちのほうが、人生の中でより長く付き合う存在になることもあるんですよね。
とはいえ、私はもともと社交的なタイプではないので、友人の数は決して多くありませんが、長く付き合える人がいることはありがたいなと思っています。
「これは愛? それとも執着?」――ちょいワル彼氏との2年間
そんな社会人生活の中で、ある男性と付き合いました。
いわゆる「ちょいワル」な人で、付き合っている間にお金を貸したり、トラブルに巻き込まれたり…。
当時は「好きだから」と思っていましたが、今振り返ると、それが本当に愛だったのか、それとも執着だったのか、よくわかりません。
2年近く関係を続けましたが、どこかで「このままではいけない」と感じるようになりました。
ちょうどその頃、私は心機一転したいという気持ち を強く持つようになり、ある決断をしました。
それが、ワーキングホリデーでオーストラリアに行くこと でした。
夢だった海外生活へ――ワーキングホリデーという選択
実は、私はずっと海外で生活してみたい という夢を持っていました。
でも、私の実家は決して裕福ではなく、親に留学費用を出してもらうことはできませんでした。
「海外で暮らしてみたいけど、お金がない」
そんな状況で選んだのが、ワーキングホリデー という制度でした。
ワーホリなら、働きながら生活できるので、そこまで大きな資金がなくても海外で暮らすことができる。
社会人として数年働き、ある程度の貯金もできたタイミングだったので、「今しかない!」 と思い、思い切ってオーストラリア行きを決めました。
もちろん、不安もありました。
・自分の英語が通じなかったらどうしよう?わからなかったらどうしよう?
・仕事が見つからなかったら?
・そもそも海外でちゃんと暮らしていけるのか?
でも、そんな不安よりも「このまま何もしなかったら、きっと後悔する」 という気持ちのほうが強かったんです。
「失恋からの逃避」という側面もあったかもしれませんが、今思えば、この決断が私の人生を大きく変えるターニングポイント になりました。
まとめ――「今のままでいいの?」と思ったら、一歩踏み出してみる
CAという夢が叶わなかったこと、社会人生活の中での人間関係、恋愛の失敗…。
こうして振り返ると、決して順風満帆なキャリアではなかったけれど、その時々の決断が、今の自分につながっている んだと思います。
特に、「このままでいいの?」と悩んだときに、勇気を出して環境を変えたこと は、人生にとって大きなプラスになりました。
もちろん、すべての人がワーホリに行くべきだとは思いません。
でも、もし今の環境に違和感を感じているなら、転職でも、副業でも、学び直しでも、何か新しい一歩を踏み出してみること をおすすめしたいです。
「もう遅いかな?」と思うこともあるかもしれませんが、人生の選択肢は一つじゃない。
あなたの人生が、より自分らしく輝くものになりますように。