その後、また副業を始めようと思ったきっかけ

■副業

〜「会社員のその先」を見つめ直して〜

ネットショップを閉じ、正社員としての仕事と子育てに集中するようになって数年。そして、子どもも大学生になり就職し、ようやく生活にも気持ちにも、余裕が生まれてきました。

ふと、ある日、自分のこれからの働き方について考える機会がありました。

定年まであと数年。会社員として働く日々は充実しているけれど、このまま会社の仕事だけを続けていった先に、果たして何が残るのだろう?会社を離れた瞬間、自分の「肩書き」や「役割」がなくなったときに、私は何者として生きていけるのだろうか?

そう考えたときに、「会社に依存した働き方」だけでは、この先の人生に不安が残ると感じました。もっと“個人としても仕事ができる力”を持ち、自分の意志で働き方を選べるようになりたい――そんな思いが、心の奥底から湧き上がってきたのです。

「経験」を眠らせたくないという思い

これまで私は、正社員として働く一方で、ネットショップを立ち上げたり、複業に挑戦したり、子育てと両立しながらも自分なりにいろいろな働き方を経験してきました。

苦しかったこともありましたが、それ以上に学びが多く、たくさんの気づきを得ることができました。

・時間がない中でどう工夫して働くか
・お客様に喜んでもらうために、どう価値を届けるか
・自分にとって大切なものは何か、何を優先するべきか

会社では得られなかった、でも人生においてはとても大事なスキルや視点を、私はたくさん積み重ねてきたと思います。

その経験を、ただ自分の中だけに留めておくのはもったいない。
誰かのために役立てることができたら、もっと嬉しいし、自分自身のやりがいにもつながるのではないか。
そんな風に考えるようになりました。

「キャリアコンサルタント」という選択肢

ちょうどその頃、ふと目にしたのが「キャリアコンサルタント」という言葉でした。

人の働き方やキャリアに寄り添い、相談にのったり、選択をサポートする仕事——。

まさに、今の私が興味を持っていること。そしてこれまでの経験を活かせるフィールドだと直感しました。

正社員・子育て・副業と、いろんな立場を経験してきたからこそ、伝えられることがあるはず。
「正解がない時代」と言われる今、誰もが働き方に悩みながら、自分らしい道を探しています。
私自身も悩み、立ち止まり、試行錯誤してきたからこそ、そのプロセスに共感しながら伴走できるのではないか。

キャリアコンサルタントとして独立する——
そのアイデアが自分の中で少しずつ形になり始めたとき、「もう一度、自分の力を試してみたい」と素直に思いました。

今はまだ「準備中」だけれど

もちろん、すぐに何かが始められるわけではありません。資格取得や知識のインプット、実績づくりなど、やるべきことはたくさんあります。

でも、焦らなくていい。これまでの自分の歩みも、今の気持ちも、きっと意味がある。

副業やネットショップを通して得た「自分で価値を生み出す力」と、会社員として培った「組織で働く視点」。そして、母としての日常から学んだ「時間の使い方」や「人との向き合い方」。

その全部が、これからの私の財産になる。そう思うと、未来が少し楽しみに思えてくるのです。

最後に——「これから」を自分で選んでいく

今、私は新しい一歩を踏み出そうとしています。
会社員をしながら、自分の第二のキャリアを築いていくという挑戦。

昔だったら、「どれか一つに絞らないと」と思っていたかもしれません。
でも今は、いろんな形で働く自分を、ひとつの軸に重ねていけばいいと感じています。

人生100年時代。定年はゴールではなく、新しいスタートかもしれません。
そのとき、私はどんな自分でいたいのか。どんな働き方をしていたいのか。
それを考えることが、私にとって「副業をまた始めよう」と思った一番のきっかけです。

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