ネットショップを辞めて、本業と子育てに集中するようになってから、
心には少し余裕ができたものの、どこかぽっかりとしたものが残っていました。
それは「忙しさ」や「達成感」に包まれていたときには気づかなかった、
“私は本当はどう働きたいのか?”という問いでした。
正社員として働きながら、家庭も回して、子どもたちの習い事や学校行事にも関わる。
スケジュールはいつもパンパンだけど、それなりに回っている日常。
けれど、ふと夜中や休日にひとりでいるとき、
「このままでいいのかな」「自分の力をもっと生かせる場所があるんじゃないか」
そんな声が心の奥底から聞こえてくるのです。
「自分らしさ」って、なんだろう?
「自分らしく働きたい」とよく耳にするけれど、
実際に“自分らしい働き方”って、どんなことなんだろう?
キャリアも、ライフスタイルも、価値観も、人によって全然違う。
正解なんて、誰にもわからない。
私がその問いに向き合い始めたのは、
ネットショップで得た経験を振り返り、
「好きなことを仕事にする」ってどういうことだったのかを見つめ直した時でした。
確かに、プリザーブドフラワーのアレンジの商品を作るのは好きだった。
でもそれ以上に、「お客様の声を聞いて、もっと良いものにしていく」
その過程にワクワクしていた自分がいたことに気づいたんです。
「誰かの役に立ちたい」「誰かの悩みを解決したい」
それが、私にとっての“働く”の原点だったのかもしれない。
「肩書き」にとらわれない働き方をしたい
そこから、私は少しずつ「今の職場の外」にも視野を広げてみました。
SNSで情報発信をしている女性起業家の方の発信を読んだり、
副業やフリーランスで働くママたちのリアルな体験談を見たり。
そこで感じたのは、
「正社員」「主婦」「副業」そんなラベルは関係なく、
それぞれのフィールドで自分の力を活かして働いている女性たちが
たくさんいるということでした。
誰もが最初からうまくいっていたわけじゃなくて、
迷いながら、学びながら、自分の道をつくってきた。
その姿はとてもリアルで、でもすごくキラキラして見えました。
私も、そんなふうに自分の経験を誰かの役に立てたり、
発信したり、サポートしたりできる働き方がしたい。
「肩書き」ではなく、「生き方」で選ぶ働き方をしたい。
そう強く思うようになりました。
家族も、自分も、どちらも大事にできる働き方を
子育て中だから、正社員だから、副業をやめたから…。
以前は、いろんな理由を「できない言い訳」にしていた気がします。
でも本当は、「全部を完璧に」じゃなくていい。
“今の自分にできる範囲で、無理なくできること”を見つけていけばいいんだ、と思えるようになりました。
例えば、これまでの経験を活かしたブログ発信など、
小さな一歩を重ねていくことで、また違った景色が見えるかもしれない。
大切なのは、「家族も、自分も、どちらも大切にしたい」という気持ちを
大事にしながら、働き方を柔軟に選んでいくこと。
そのために、私はこれからも、
自分自身と丁寧に対話しながら、“自分らしい働き方”を模索していこうと思います。